沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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151)政治とカネ

いよいよ、今日で平成25年度も終了!

明日からは、平成26年度のスタートということで、私自身、どの程度まで
公務に忙殺されるのか見当も付かないが、とにかくやるしかない!

さて、明日から適用される消費税率8%を回避すべく、巷では「駆け込み消
費」が盛んなようだが、8%の消費税率で右往左往する庶民を横目に、何とも
桁違いのスキャンダルが報道されている。

みんなの党代表の渡辺議員の「8億円問題」だ。

本人いわくは、「あくまでも個人として借りた。」の一点張りだが、まあ、
誰も信用しないよね。

猪瀬元知事のときもそうだったけど、政治献金とか選挙資金だったとは口が
裂けても言えないワケなのだ。

政治献金であれば政治資金規正法が定める献金額の上限額(企業なら年間1
億円、個人なら年間150万円)をはるかに超えているし、選挙資金であって
も公職選挙法が定める選挙費用の上限額(選挙区によって違うが概ね2000
万円程度)をはるかに越えているので、個人の借入ということにしておかない
と、政治生命が危ないということ。

結局、猪瀬氏は、政治生命を絶たれてしまったワケだが、渡辺氏も、おそら
くアウトだろうね。

猪瀬氏の場合、金額的には個人での借入ということもあり得たけど、渡辺氏
の場合、8億円という桁外れの金額なので、個人での借入ということ自体、到
底あり得ない話だ。

お金を借り入れるということは、自身の収入や資産から「返済」するという
ことだ。
国会議員の歳費は、諸々の手当を含めても年額4200万円ほど。

庶民からすれば、十分過ぎる高額収入だが、それでも、8億円の借金を歳費
だけで完済することは、どう考えても不可能だ。

では、資産を取り崩して返済するというのか?

いやいや、資産を取り崩すくらいなら、利息が必要な借金なんかせずに、支
出が必要な時に取り崩すべきだし、資産を取り崩してまで必要な支出って何な
んだ?ということにもなろう。

あっ!そう言えば、高額の「熊手」だったね(笑)。

まあ、本件は、資金提供者自身が「選挙資金だった」と明言しているワケ
で、渡辺氏の政治生命は風前の灯火だ。

政治とカネの問題は永久に無くならないであろう問題だが、わが弁護士業界
においても、カネに関する不祥事が相次いでいる。

近時、弁護士が急増したことで、食えない弁護士も急増していると言われて
おり、結果的に、顧客の資産に手を付けるという不祥事に繋がっているのだ。

今後、ますます、カネに関する弁護士の不祥事は頻発する可能性がある。

政治家だけでなく、弁護士もカネに汚いというイメージが国民全体の共通認
識とならぬよう、弁護士業界全体の「底上げ」が急務だね。

さてさて、明日から、私の会長任期もスタート!

1年間は、私自身の私利私欲は封じ込めて、公務に邁進したいものだ。

本ブログもどの程度の頻度で更新できるか不透明だが、とにかく頑張ります!