沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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182)GW=TDR+OZ

弁護士会の会長を退任して、1ヶ月が過ぎた。
毎日、引っ切り無しに押し寄せていた公務のメールや電話・FAXがピタリと止み、業務時間の大半を占めていた公務での外出もほとんど無くなった。
いやあ、ビックリするくらい、平和な(笑)日々を送らせて頂いている。

勿論、本業においては、1年間のブランクがあるに等しいワケで、1日も早く、会長就任前の平常モードに巻き戻せるよう、今は、言ってみれば「リハビリ」に励んでいる状態といったところ。

案の定、会長任期中は、家族サービスも全く出来なかったし、何よりも、私自身の「充電」も必要。
で、このゴールデン・ウィーク(GW)は、パーッと海外でも行っちゃいますか!ということになり、随分前から、オーストラリア(OZ)行きを計画していたのであった。

日本からオーストラリアへの直行便は、東京(成田)と大阪(関空)からしか出ておらず、私達の申し込んだツアーは、成田発であった。

う~~む。
東京まで行くのに、ただ行くだけのは、もったいないねえ~~。
ここは、いっそのこと、東京ディズニーリゾート(TDR)にでも行っちゃいますか!ということで、TDRで遊んでから、OZに行くこととした。

てなワケで、「GW=TDR+OZ」という一大プロジェクト(笑)が計画されたのであった。

この一大プロジェクトは、見事に大成功を収め、ホントに思い出深い家族旅行となった。
特に、子供たちがドンドン大きくなってきて、何かとスケジュール調整が難しくなってきている昨今、こんな家族旅行は、そうそう簡単に実現するものではない。
その意味でも、ホントに、とっても貴重な機会となった。

ちなみに、今回の旅程はというと、次のような感じ。

1日目
朝6時の電車で四日市を出発して、10時にTDR到着。TDLで1日遊び、その晩は、ディズニーランドホテルに宿泊。
2日目
朝からTDSで遊び、午後4時には成田到着。午後8時半の成田発・ケアンズ行の飛行機に乗り込み、その晩は、機内泊。フライト時間は7時間半。
3日目
オーストラリアの現地時間(日本+1時間)で午前5時にケアンズ到着。まずは、現地のホテル(ヒルトン・ケアンズ)にチェックインし、ちょっと休憩した後、午前10時から現地の動物園へ。コアラを抱っこして写真をパチリ。午後2時以降はホテルでゆっくりし、夜は、現地で人気のレストラン(ウォーター・バー&グリル)で食事をした後、ホテルで宿泊。
4日目
朝から、1日「グリーン島」観光。グラスボート・シュノーケリング・シーウォークなどで遊ぶ。夜は、先住民(アボリジニ)のダンスショーを見ながらの食事をした後、ホテルで宿泊。
5日目
午前10時の飛行機に乗り込み、ケアンズからシドニーへ移動。フライト時間は3時間。午後は、夫婦だけでシドニー市内をブラブラ散策し、シドニー・タワーにも上る。子供たちは、ホテル(シャングリラホテル・シドニー)で休憩。夜は、現地で人気のレストラン(ウォルフィーズ・グリル)で食事をした後、ホテルで宿泊。
6日目
午前中は、水族館や蝋人形館(マダム・タッソー)などを見学し、昼は、現地で人気のレストラン(ニックス・シーフード・レストラン)で食事。午後は、オペラハウスの館内見学ツアーに参加した後、シドニー市内でショッピング。午後7時には空港に到着。午後9時半のシドニー発・成田行の飛行機に乗り込み、その晩は、機内泊。フライト時間は10時間。
7日目
日本時間で午前6時に成田到着。午前中は、パパ+下の子とママ+上の子に分かれて都内でショッピング。午後4時、ようやく帰宅。その晩は、全員爆睡。

とまあ、ホントに充実した家族旅行となった。
結構なハード・スケジュールだったので、肉体的には、ちょいとキツかったが、精神的には、最高にリフレッシュできた感じ。

特に、英語にとっても興味のある上の子(高2)には、初めての「英会話実践の場」ということで、かなり刺激的な旅行になったようだ。
我が家で海外に行くのは4回目(ハワイ2回、グアム1回)だが、最初のハワイは新婚旅行だし、2回目のハワイは、上の子が生後9ヶ月の時。
なので、家族4人そろって海外に行ったのはグアムだけだったのだが、それも、もう9年半も前のことだしね。

上の子は、高1でラクラクと英検2級をゲットしたくらいなので、まあ、私よりも英語は相当に優秀だ。
私は、英検については、高2で英検2級の筆記だけ合格し、面接で落ちたという苦~い思い出しか持ち合わせていないので……。

一方、下の子(中1)も、「私は絶対に行かない!」とごねていたのだが、結果的には、思いっきり楽しんだようだ。
何故、頑なに行きたくない!と言い張っていたのかというと、どういう訳か飛行機が大の苦手なのだ。
でも、ハード・スケジュール(笑)を組んだお陰で、離陸時も着陸時も、下の子は、ず~~っと爆睡状態だったので、いつ飛び立って、いつ着いたのかも分からないまま、日本→ケアンズ→シドニー→日本という3回のフライトをストレス無くこなすことができた次第。

ただ、下の子は、最後の最後に、メガネを失くすというハプニングを演じた。
メガネの紛失に気付いたのがシドニー空港へ向かうバスの中。
本人の記憶を辿ると、どうも、オペラハウス見学のバスの中で落としたらしいということが分かった。
だが、もう帰国間際なので、取りに行くワケにもいかない。
やむなく、シドニー空港にて、JTBの人に、もしも見つかったら日本へ郵送してもらうようにお願いした。

下の子がずっと泣いているので、JTBの人には「こっちにいるお友達と別れるのが悲しいの?」と優しく声をかけて頂いたのだが、当の本人は、メガネ紛失で泣いているだけだったので、「いやいや、そんな感動的なものじゃありません……。」と苦笑したのであった。
結果的には、メガネの購入代金よりも高い郵送料を支払うというオチがついたが、まあ、思い出深いメガネだったので、仕方なかろう(笑)。

最後の最後にハプニングはあったが、オーストラリアは、ホントに魅力的な国であった。
また、何度か訪れてみたい気分になった。
何と言っても、オージービーフと海産物(特にエビ)は、文句なしに美味しかった!!
私くらいの世代くらいには、霜降りよりも赤身の方がいいんだよねえ(笑)。

最初に訪れたケアンズは、熱帯雨林気候で、真夏のような暑さだった。
紫外線量は、日本の数倍だそうで、日に当たると「痛い」くらい。
ここは、世界自然遺産の「グレート・バリア・リーフ」の近くに位置しており、まさに「自然」を存分に堪能できた感じ。

特に、家族全員でコアラを抱っこできたのは、ラッキーだった。
オーストラリアでも、コアラを抱っこできるのはケアンズだけで、コアラは1日の活動時間が4時間しかない(20時間は睡眠)ので、抱っこできるタイミングを計るのが難しいのだそうだ。
しかも、抱っこタイムは1日30分がリミットで、それが終わると「2日間のオフ」になるとのこと。
とてもストレスに弱い動物だからとのことだが、何だか、大リーグのピッチャー並のVIP待遇だよね。

次に訪れたシドニーは、オーストラリアの文化と経済の中心地で、かなりの大都市だ。気候は、日本とほぼ同じで、今は「秋」から「冬」に変わる時期。
ここでは、世界文化遺産の「オペラハウス」など、まさに「文化」にたっぷり触れることができた感じ。

文化の違いと言えば、人気スポーツの違いにはビックリ。
ホテルでテレビを見ていると、「何じゃこりゃ?」という見たこともないスポーツばかりが中継されていた。
で、映し出されるスタンドの観客は満員で、ものスゴイ盛り上がっている。
オーストラリアでの人気スポーツは、オーストラリアンフットボール(18人制ラグビー)、ラグビーリーグ(13人制ラグビー)、クリケットの3つ。
それに、バスケットボールに似た「ネットボール」という競技も中継されていた。これは、オーストラリア女性の間では、最もメジャーなスポーツらしい。
どれもこれも、日本では全く馴染みのない競技ばかりで、異国に来た実感が大いに湧いてきたねえ。

一方、街中を走っている車は、日本車が大半。
タクシーも日本車ばかり。
交通ルールは、右ハンドル・左側通行なので、全く違和感なし。
違う点と言えば、歩行者用信号が全て「押しボタン式」だということと、交差点の多くが「ラウンドアバウト」方式だということくらい。
総じて、交通のスムーズな流れを最優先に設計されているということかね。

とまあ、オーストラリアのいろんな「顔」を味わうことができた旅行だったのだが、何と言っても、一番驚いたのは、その「物価の高さ」かなあ。
例えば、500mlのコーラや600mlのミネラルウォーターは、1本350円ほどするし、コンビニのサンドイッチは、1個400円ほど。パックに入った軽食(巻き寿司など)だって、1パック1800円ほどで、ちょっとしたレストランで夕食を取ろうと思えば、1人5000円以上は覚悟した方がいい。
感覚的には、日本の物価の2倍というところかねえ。

JTBガイドの人いわく、その人が住んでいるアパートは、1LDKで家賃35万円(!)だそうだ。
とても、1人では払いきれないので、5人でルーム・シェアしているとのこと。
でも、1LDKを5人でどうやってシェアすんの?という疑問もあるが……。

とは言え、日本の物価の2倍でも、現地の人は、ちゃんと不自由なく暮らしている感じ。
よくよく聞いてみると、物価の高さに比例して、収入も高いようだ。
例えば、レストランのウェイター・ウェイトレスあたりでも、時給は2000円以上だし、オーストラリア人の「平均年収」は、何と1000万円近い(!)らしい。
従って、英語がバリバリできて、オーストラリア人並に働ける自信がある人は、オーストラリアでシッカリ稼いで、倹約生活を何年か続けた後に、日本に帰ってくれば、しばらくは貯金だけで楽に生活できるのかもね。

ということで、ツラツラ書いてみたが、オーストラリアは時差は無いし、広大な国なので、いろいろな「顔」を持っており、何度か訪れてみたいと本気で思った次第。

ただ、直行便でも、7~10時間かかる長旅となるので、座席の選択はホントに重要だと実感した。

現在、日本からの直行便は、オーストラリアのカンタス航空とその子会社であるジェットスターが中心。日本航空もあるにはあるが、ほとんどがコードシェア便なので、実際の飛行機はカンタスかジェットスターということになる。

今回、行きはジェットスターで、帰りはカンタスだった。
御存知のとおり、ジェットスターはLCC。
言うまでもなく、座席は狭い。
私のような図体のデカい者にとっては、LCCでの7時間はかなりキツイ。
当然、ほとんど眠れないまま、TDRの疲れを完全に残したまま、ケアンズに到着することとなった。

一方、帰りは、カンタスの「プレミアム・エコノミー」が運よく取れたので、格段にラクな姿勢で帰って来ることができ、十分に体を休めることが出来た。
この座席は、エコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置する座席なのだが、このような長旅の場合は、座席の選択は最重要課題だね。

まあ、将来、妻と何らかのメモリアル旅行に出かける時は、ケチることなく、ビジネスクラスあたりでゆったり旅行したいもんす。