沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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79)家住期のスパイス

 この前の日曜日(10月23日)、中小企業診断士の2次試験(筆記)が実施された。
 80分の事例問題×4科目を1日で解くというもので、とにかく「忙しい」試験である。

 私も昨年受験したわけだが、本当に「ドッと疲れ果てる」過酷な試験である。
 受験された皆様には、心から「お疲れ様!」と声をお掛けしたい。

 それにしても、もう1年かあ。
 まさしくアッという間であった。

 合格できたことで、一気にいろいろな方々と知り合えた。
 おそらく、今後も、どんどん新たな出会いがあるに違いない。
 ワクワクするくらい楽しみだ。

 中小企業診断士というのは実に不思議な資格である。
 別に、この資格がないと出来ないという業務は無い。
 にも関わらず、多くのビジネスパーソンが必死で受験する。

 この資格を受験する人というのは、基本的に「真面目で優秀」である。

 私は、現在、3つの団体に所属して交流を深めているが、みんな仕事や人生に大真面目に向き合っており、実に心地よい方々である。

 この資格を活用していない人は、「足の裏の米粒」(取らないと気持ち悪いが、いざ取ってみても食えたもんじゃない)などと揶揄するが、この資格を大いに活用している人は、「人生を変えてくれた資格」だと誇らしげに語る。

 私にとってはどうかと言えば、弁護士が「人生の土台を築いてくれた資格」なら、中小企業診断士は「人生を豊かにしてくれた資格」だと自信をもって言えよう。

 この先もずっと、この資格とは「良いお付き合い」をしていきたいものだ。

 ところで、前にも述べたことがあるが、インドのバラモン教には「四住期」という考え方がある。
 人生を次のとおり4つの時期に分けるものだ。
 なお、(★)の部分は、私の勝手な解釈なので、ご注意を。

 学生期(がくしょうき)=修業に励む時期。
           =生き方を学ぶ時期(★)

 家住期(かじゅうき)  =仕事と家庭を持って社会生活を営む時期。
           =人のために生きる時期(★)

 林住期(りんじゅうき)=仕事と家庭を離れて森林に住む時期。
           =自分のために生きる時期(★)

 遊行期(ゆぎょうき) =天下を周遊し、生涯の結実を世に残す時期。
           =死に方を考える時期(★)

 

 言うまでもなく、私は「家住期」のド真ん中に生きている。
 人のために生きるべき時期に、人のために役立てる道具をドンドン増やしていくことができたなら、この上ない幸福であろう。

 その意味で、この資格をゲットできたことは、無上の幸福に違いない。

 まあ、二足のわらじと言える領域に到達するには何年かかるか分からないし、そのうちに「家住期」も終わってしまうかも知れないが、弁護士という主菜を引き立てる調味料のような役割を果たしてくれたら本望だ。

 そう、中小企業診断士という資格は、まさに「家住期における絶妙のスパイス」ということだ。

 やはり、人生においては「家住期」が最も長いので、とことん「スパイス」を効かせて、ピリ辛の人生にしないとね。

 今年、私は父を亡くしたので、「死に方」についても大いに考えるところはあったが、今は、「人のために生きる」ことに大いに専念しようと思っている。

 ちなみに、「家住期」を満喫した後はと言えば、私の「林住期」における目標は、

「作家と画家の二足のわらじ」である(笑)。

 いやいや、ホントに……。
 誰も、信じてないか……。